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FASS検定の基礎知識

FASS検定とは?

2005年からスタートした経理・財務のスキル検定です。
検定創設のきっかけは経済産業省が経理・財務という分野に注目し、実務で必要とされる経理・財務サービススキルスタンダードという標準を定め、これをもとに日本CFO協会が経産省の委託を受けて開発、運営しています。
検定の開発にあたっては、日本を代表する大手企業約60社の経理部長、財務部長が協力し、自らの企業が本当に必要とする人材のスキルの確認や、部下の実務知識を判定するための検定として役立つよう、従来の会計系検定試験に無い幅広い実務知識や実際に役立つスキルの判定を狙いとしています。
合否で判定されるのでなく、スコア形式で獲得点数とA~Eランクに自分の現在の能力がスコア判定されることに特徴があります。

仕事について

経理や財務の仕事というのは、簿記の資格を持っているからと言って、すぐに実務ができるということに直結するわけではありません。
実際に現場で自分の判断を生かす場面が多い職場ですから、簿記知識だけで全てがまかなえるわけでは無く、現実には他部門と経理・財務部門との調整や、取締役等、役員への説明能力、提案能力、外部企業や銀行、公官庁、顧問税理士などとの橋渡し役など様々な能力が要求されるのが経理・財務部門の人材に求められる能力です。
そのスキルを数字で具体的に判定することにより、即戦力としての力の証明をある程度する事が可能となり、FASS検定スコアを生かした転職活動や、社内人事へのアピールなどに繋げることができます。
また自己啓発的な意味合いから、自分の得意分野、不得意分野を知る事によって、足りない知識や経験への挑戦を促すことにつながる検定と言えるでしょう。
経理・実務の現場と言うのは、企業独自のルールや社風に左右されやすい現場ではありますが、FASS検定では経理・財務サービススキルスタンダードにのっとった出題をしているので、どの職場でも通用する、常識的、一般的でかつ実用的なスキルを持っている事の証明をすることができます。
最近はFASS検定も周知がされてきており、人材重視の企業では積極的にFASS検定を社内に取り入れている企業も増えてきたので、検定スコア行かせる職場も増えてきています。

年収について

FASSのスコアが高いからと言ってすぐに高収入に直結すると言うわけでは無いですが、逆の側面から言えば、FASSスコアが高い人は、ある程度の収入を貰っている人である、という傾向にあります。
これまで証明しずらかった、ぼんやりとしか説明できなかった実務の能力や実績がはっきりと証明されやすい検定なので、まずは検定を受験している本人のモチベーションの高さを表現するために有効であることを意識し、自分の能力アピールにうまく繋げて行く事が収入や将来性を高めるポイントとなります。
経理・財務という分野が無い企業というのはあり得ないくらい経理・財務分野は必要不可欠な職種なのですが、できる人材が常に不足している現状も現実です。企業が本当に必要としている能力を、いかに自分でうまくアピールしていくか、というような場面で役立てる事のできる資格の一つとなります。
将来的にはFASSスコアA・Bランク以上で無いと昇格させない、あるいは経理・財務部門でなくとも企業に従事する以上Cランク以上は必須、という企業が増えてくる可能性もあり、注目すべき分野といえるでしょう。

難易度と試験対策

日本CFO協会が主催する検定試験で、公式証明書を取得する場合には受験会場に出向いてパソコンで90分100問のマークシート検定を受講する形式になります。
企業内部向けに団体受験も用意されており、会場に出向かず企業内で同様の検定を受ける事もできますが、この場合、公式証明書は発行されません。
受験範囲は資産、決算、税務、資金4分野からランダムに出題され、4択から回答選択をする形式になります。
簿記の知識を必要としない実務要素の強い出題もあれば、会計知識、税務知識を問う専門的な出題もあり、広く浅く、実務知識を問われる出題形式になっています。
検定は二期制受験となっており、上期が5月1日~7月31日まで。下期が11月1日~1月31日まで。
同一受験期間内で再受験する事は出来ないシステムになっています。
検定対策用の講義やセミナーを実施している機関もあるので、自分に足りないと思われる分野については、FASS研修講義の受講等により、知識を習得する事でスコアアップすることも可能です。

金田一好子【監修】金田一好子/税理士・セミナー講師
辻会計事務所(現 辻・本郷税理士法人)勤務を経た後、独立開業。
税理士業務については、とにかく分かりやすい説明、顧客第一のご提案、相談対応等、顧客目線に立った業務を展開している。
税理士育成のため、資格の学校TACにて税理士受験講座・財務諸表論の講師を柱に各種税法実務講座や簿記講座など専門に偏らず、幅広く講義を務めている。
FASSについては積極的に数年前から企業研修や公開セミナーなど、独自の講義スタイルを開発しながら普及活動中。FASSを通して社会人の共通言語となるビジネス知識を全てのビジネスパーソンに定着させることを目標としている。
税理士、講師活動の他に、一般社団法人 全国石油協会において信用保証委員に就任している。信用保証委員会においては、主に全国の石油販売を行う中小企業者の借入保証について、サポート活動を行っている。

問い合わせ
日本CFO協会

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参考書籍

  • 改訂版 経理・財務スキル検定(FASS)テキスト&問題集
  • 経理・財務スキル検定[FASS]テキスト&問題集
  • FASSスピード問題集―経理・財務スキル検定