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2013.08.01 (木)

教育系資格の年収ランキング

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いわゆる「学校の先生」になるには、基本的に国家資格、もしくは民間資格が必要となります。この、人を教える立場の資格は、どれくらいの年収が見込めるのでしょうか。しかし、一口に人を教える職種といっても、その職場は多種多様。働く先によっても、教える相手によっても、年収が変わってきます。そのさまざまある教育系資格の年収を、高いものから順番にランキング形式で並べてみました。




■教育系資格 年収ランキング

大学教授 1,081万円
大学准教授 862万円
公立高等学校教員 776万円
公立小・中学校(幼稚園)教員 742万円
大学講師 703万円
高等学校教員 690万円
各種学校・専修学校教員 513万円
予備校講師 369万円
幼稚園教諭 335万円
保育士 315万円


■大学系は高いが、大学教授になるまでは道は険しい!
教育系資格の中でも、高度な知識を要する大学系はやはり高収入となっています。しかし、大学教授になるまでの道はとても険しく長いという現実はあるようです。一般的に、大学教授への道のりは次のようになっています。大学院の博士課程を終了後、助手として採用されるまでの期間であるオーバードクター時代、助手、常任講師を経て大学准教授(大学助教授)となり、最終的に大学教授になることができます。
それぞれの時代の年収相場としては、オーバードクター時代が0~400万円、助手が400万円~、常勤講師が500万円~、大学助教授が600万円~、そして大学教授になれば900万円~となっています。
最初は無収入の時代もあり、不安定な生活になりますが、大学准教授にまでなれば、比較的収入も安定していくといわれています。

■公立小・中学校教員の年収は意外に高い!
一般的に教師は低給だというのが通説となっていますが、実際の公立小・中学校教員の年収相場を見てみると、700万円ほどと、意外と高いことが分かります。公立小・中学校の教員は、地方公務員となるため、地方公務員の給与体系が適用されるのです。年功序列のため、40代になると、年収は700万円ほどになり、福利厚生もしっかりしているため、待遇は良いといえるようです。また、小学校教諭の平均年齢が43歳というのも注目です。それゆえ、平均年収が上がっている面もあるようです。
ちなみに小・中学校の校長ともなると、年収は1150万円前後、教頭だと1000万円前後だといわれています。

■乳幼児相手の教育系は年収が低い!?
一方、公立小・中学校教員と比べて、幼稚園教諭と保育士のように、乳幼児を相手にする資格の年収は比較的低いことが、ランキングから見てとれます。実務レベルで見れば、乳幼児相手のほうが体力的にもハードですし、精神的にも細心の注意が必要であるように思われますが、実際は一般事務職と同程度の300万円前後の年収相場となっています。
教育系資格のうちでも、比較的年収が低い理由として大きいのは、従事するのは義務教育機関ではないからということがあるでしょう。保育士や幼稚園教諭は、公務員ではなく、民間の教育施設における勤務となるからです。
保育士として働く現場の人々の声としては、とてもやりがいはあるけれど、もっと給料が高ければ良いという内容が多いようです。しかし、介護と同様、保育は福祉サービスの面も大きいため、いくらかボランティアのような側面もあるのでしょう。利益を生み出すことよりも、子供たちの成長を目の当たりにできる「やりがい」という報酬を得られるのが、この保育士、幼稚園教諭の特徴といえそうです。

いかがでしたか?働く立場や職場によって大きく異なってくる教育系資格の年収。皆さんは、年収とやりがい、どちらを重視しますか?それは仕事に対する意識や目的によっても変わってくるでしょう。年収ランキング一つとっても、色々と考えさせられますね。