文書処理能力検定とは?
文書処理能力検定は、全国経理教育協会が運営する民間資格で、ワープロ技能や表計算技能、そして国語力・技術常識などの一般知識を認定する試験です。ワープロ部門と表計算部門に分かれており、各1級~4級があります。
仕事について
文書処理能力検定の資格を取得すれば、一般的なビジネスの場でそのスキルと知識を活かすことができます。資格が直接就職や転職につながるというわけではないですが、ワープロや表計算などのOAスキルは、ビジネスに対応するためにはぜひともマスターしておきたい能力の一つです。例えばワープロ部門1級の試験では、筆記試験と実技試験があり、筆記試験においては、国語力として漢字、送り仮名、熟語、慣用句、ことわざが問われ、技術常識としてはワープロに関する高度な知識が問われます。実技試験は700字を実際に入力し、高度な知識を含んだ簡単なメモ書き原稿から正式文書の作成を行います。つまり、ビジネス文書作成に直接役立つ知識とスキルが得られるというわけです。一般事務職に活かせることは間違いありません。
年収について
文書処理能力検定が活かせる職業としては一般事務が想定できますが、その平均年収は312万円ほどだといわれています。この資格を踏み台にして、事務職に有益な資格をステップアップのために取得すれば、さらに社内での評価が高まったり、転職時に役立ったりするでしょう。文書処理に関する他の資格としては、例えば、サーティファイのWord文書処理技能認定試験や全日本情報学習振興協会の文書処理能力検定試験I種、全国商業高等学校協会のビジネス文書実務検定試験、実務技能検定協会のビジネス文書検定などがあります。いずれもビジネス文書作成に特化した資格です。ビジネス文書を使いこなすことのできるスキルは、どのような職場においても長きに渡って活用できます。さらに表計算部門で問われる表計算ソフトを使用しての統計データ処理の業務は、将来的にも経理や統計業務になどにも活用することができるでしょう。
難易度と試験対策
文書処理能力検定の試験は、ワープロ部門と表計算部門に分かれており、各1級~4級があります。どちらの部門も受験に制限はなく、誰でも受けることができます。ワープロ・表計算共通で受験料は次のように設定されています。1級は5,000円、2級は4,000円、3級は3,000円、4級は2,000円です。試験は、筆記試験と実技試験によって行われます。1級、2級には筆記試験・実技試験の両方があり、3、4級は筆記試験はなく、実技試験のみとなります。試験対策としては、英光社から出ているテキストと問題集のほか、全国経理教育協会による過去問題集を使用して独学で学習するのが一般的です。合格率もワープロ部門は75.28%、表計算部門は82.37%と、比較的取得しやすい資格です。
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