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電気主任技術者とは?
電気主任技術者は発電所や変電所、工場、ビルなどので電気設備の保安監督の仕事に従事する資格です。第一種試験は、かつては全国で20人程度の合格者しか出なかったことがあるなど、非常に難易度が高いことで知られている試験です。
仕事について
電気主任技術者の資格取得者は、発電所や変電所、工場、ビルなどの受電設備や、配線などに対して、電気設備の保安監督という仕事に従事することができるようになります。特に、電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務づけられていることから、規定の事業所にて働くことになります。電気主任技術者の資格は、取り扱うことができる電圧によって、第一種から第三種までの3種類に分かれています。第一種ではすべての事業用電気工作物を取り扱うことができるので、一定以上の電気を利用する工事現場や工場、つまり発電所を持つ電力会社などで働くことができます。また、第二種では電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物を取扱うことが可能で、大規模な需要設備がある事業所などで働くことができます。第三種は電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)の取扱いができることから、一般の事業所で活躍することができます。
年収について
電気主任技術者は、工場や発電所では必ず必要であり、資格を持つ者は高待遇を受けられることから、国家資格であることも手伝って、非常に社会的評価の高い資格であると言えます。特に電気工事の業界では、第三種を取得することが一つのステータスになっていると言います。なぜなら、ほとんどの工場やビルで、電気主任技術者として働くことができるからです。つまり電気工事業界ではこの第三種を取得していれば、仕事がなくなることはないと言えるでしょう。また電気主任技術者の年収は勤務先によって異なりますが、平成24年の厚生労働省「賃金構造基本統計調査」による電気工の平均年収は450万円というデータが出ています。また、とある高速道路の電気設備工事技術者の年収例で見ると、経験3年目で410万円というものがあります。また、この企業の例では第3種電気主任技術者は5,000円、第2種電気主任技術者は7,600円、第1種電気主任技術者は10,000円の資格手当を毎月の給与に上乗せするといったように優遇されています。
難易度と試験対策
"電気主任技術者の第一種と第二種試験は、一次試験と二次試験があり、第三種試験は、一次試験のみとなっています。一次試験は、理論、電力、機械、法規の4科目あり、科目別合格制であることから有効期限の3年以内に合格すれば良いため、3年間の間でうまく時間配分して勉強するという方法もあるでしょう。また、二次試験は、電力・管理と機械・制御の2科目となっています。第三種試験の内容は理論、電力、機械、法規の4科目です。これらの試験対策は、当然それぞれの科目ごとに参考書や問題集を使って学ぶことになります。試験範囲が広い上に専門的な内容が多いため、すべてを網羅しつつ深く理解しておくことが必要になります。特に難解なのが、機械の科目であると言われています。勉強スタート時は過去問題集を数年分こなし、出題内容や難易度を確認することが基本となるようです。
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- 問い合わせ
- 一般財団法人 電気技術者試験センター
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