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機械保全技能士とは?
機械保全技能士とは、工場における設備のメンテナンスなどの、機械の保全に必要な技能と知識を、国から評価される技能検定のうちの一つです。128種ある技能検定の中でも、もっとも人気のある資格と言われています。
仕事について
機械保全技能士の資格を取得すれば、工場などに設置されている機械のメンテナンスや保守を行う業務に携わることが可能です。資格取得においては、その業務に必要となる幅広い知識を身につけることができるので、実務にも十分生かすこともできます。機械保全の職種には、機械系保全作業・電気系保全作業・設備診断作業の3つがあります。機械系保全作業については、潤滑油選定・空気圧測定などの通常の機械メンテナンスの知識、電気系保全作業については、電気回路などにトラブルが起きた場合の原因追求や、電気回路図の作成などの知識、設備診断作業については、振動診断や絶縁診断などの設備診断や生産保全の計画についての知識が問われることになり、そのまま実務に活かすことができるのです。
年収について
機械保全技能士の資格は、企業によっては一つの能力評価として指定しているところもあります。機械保全技能士を企業に備えておくことは、設備の保守において他社との差別化を計るために有効になるからです。よって、資格取得は十分将来性もあり、評価の対象となることは間違いありません。また、企業の年収例を見てみると、とある製薬工場の設備のメンテナンス、機械の保守・修理、電気図面の解析と部品交換および実配線、計器の校正の実行などの仕事をするメンテナンススタッフの職で年収350万~650万円というものがあります。また、施設や設備などの機械設備設計を担当する機械技術者の例で年収420万~650万円というものがあります。それぞれ機械保全技能士資格所有は必須条件ではありませんが、やはり国家資格を有することで就職に有利になったり、優遇されたりすることは大いにありうるでしょう。
難易度と試験対策
機械保全技能士の試験は、学科試験と実技試験に分かれており、それぞれの対策が必要になります。各種参考書や講座、通信教材などが豊富なので、独学を行いやすい資格であると言えるでしょう。合格者によれば、JIPMソリューションの参考書や問題集が良いと言われています。また、機械保全技能検定の機械系・実技試験では粘度判定問題がよく出題されると言われており、潤滑剤の実習キットを利用して試験の練習を行うことも可能です。現物に触れることで、潤滑剤の粘度についてより理解を深められるというメリットがあります。また、他の実技試験対策として、日本プラントメンテナンス協会から出ている「「損傷と対策」写真集 ―機械保全カラーフォトライブラリー―」という写真集を活用して勉強することもできます。
- 問い合わせ
- 中央職業能力開発協会
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関連資格
電気主任技術者
電気主任技術者は発電所や変電所、工場、ビルなどので電気設備の保安監督の仕事に従事する資格です。第一種試験は、かつては全国で20人程度の合格者しか出なかったことがあるなど、非常に難易度が高いことで知られている試験です。