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通訳案内業の基礎知識

通訳案内業とは?

通訳案内業とは、外国人に付き添って外国語で旅行案内を行うことができる資格です。報酬を受けて外国人を外国語で案内する仕事に携わる場合には、資格試験に合格した後、都道府県知事の登録を受けておく必要があります。

仕事について

通訳案内業とは、観光庁長官が実施する国家試験、通訳案内士試験に合格して、都道府県に通訳案内士として登録した人のみが従事できる仕事です。内容としては、外国人観光客に対して外国語通訳及び観光案内を行うことであり、プロの観光ガイド、といったところです。資格試験は、学歴、国籍、性別、年齢を問われないので、誰でも挑戦することができるのはひとつのメリットです。日本語での筆記試験と、受験する一カ国語を選択しての筆記試験と口述試験があり、口述試験のなかには案内士としての適正を判断する人物考査もあるので、本当に通訳案内士として仕事をしたい、という熱意のある人でなければ難しい部分もあるかもしれませんが、外国の人に日本の魅力を紹介するというやりがいのある仕事ですから、挑戦に値するものです。

年収について

通訳案内業は、依頼を受けてスポットで仕事をすることになるため、収入は不安定です。決まった月給制が少ない上、ツアー内容によって単価が異なってきます。一日あたりの稼ぎはいいのです。収入は、旅行会社に勤めている通訳案内業の給与は、だいたい20万円程度でスキルアップとともに給与は上がってきます。400万円以上の年収も可能で、経験や能力によって給与をあがることもあります。実際、フリーランスで働く人が多いので、給与はそのときのツアー内容や派遣会社によって変わります。平均すると、一日あたり日当は10000~30000円ほどです。数週間や長期のツアーの場合は稼ぐことがでます。給与をあげたいのであれば、旅行会社での勤務が一番安定しています。

難易度と試験対策

通訳案内業をするためには、通訳案内士試験に合格する必要があります。
合格までの流れは、8月下旬に筆記試験、12月上旬に口述試験(筆記試験合格者のみ)、翌年2月上旬に合格発表となります。
筆記試験では、選択した外国語のほか、日本地理、日本歴史、産業・経済・政治及び文化に関する一般常識(いずれも日本語の試験)が出題されます。
口述試験では、現場で必要とされるコミュニケーション能力が判定されます。
平成24年度の合格率は14.3%(全言語の合計)です。
試験対策として、語学力(読む・書く・聞く・話す)、高校卒業程度の地理・歴史・公民の知識を身につけておくと有利です。
特に語学力については、自分の考えを外国語でまとめる練習をしておくとよいでしょう。

関連資格

気象予報士

気象予報士とは天気予報でもおなじみの資格でメディアで働く機会が多いことで有名ですが天気で売り上げが左右する企業や小売店でも活躍しています。合格率は4~5%前後で試験は1月と8月の年2回行われます。ビジネスに応用できる資格です。

サービス接遇検定

サービス接遇検定とはなにかについては、あらゆる業界において必要となる接客やサービスに必要な専門知識やコミュニケーション能力を認定する資格の事を指します。ホテルやレストランなどの接客業に就く時に有効です。この検定は1級から3級まであります。

参考書籍

  • 通訳案内業(ガイド)試験 英語過去問解説 平成4~15年