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訪問介護員の基礎知識

訪問介護員とは?

訪問介護員は、通称ホームヘルパーと呼ばれており、介護保険法の下に訪問介護のサービスを行う者のことをいいます。厚生労働省が認定した講習事業者が行う、介護員養成研修を修了することによって資格を得ることができます。

仕事について

訪問介護員の資格を取得すると、高齢者や障害者の自宅を訪問して、介護や家事の援助サービスを行うホームヘルプの仕事をすることができます。介護サービスとは、主に食事や入浴、排せつ、車いすとベッド、車への移動などの身の回りの介助を行うサービスで、家事援助サービスとは、調理や洗濯、掃除、買い物などを代行して行うサービスのことをいいます。また、他にも要介護者の精神的ケアはもちろんのこと、その家族に対しても相談に応じたり、助言をしたりして支援を行います。この介護保険制度に基づくホームヘルプ事業を展開している事業所はさまざまで、例を挙げると、市町村の社会福祉協議会や、社会福祉法人、医療法人、営利法人、生協、農協、NPOなどになります。

年収について

訪問介護員の平均年収は、280万円前後だといわれています。月収にすると平均21万円、時給にすると平均1,200円程度であるようです。訪問介護員の仕事は、あまり給与が高くないことで知られていますが、現場をまとめるフロアリーダーや、各フロアを統括する統括リーダーなどに昇進すれば、責任に合わせて手当が支給されるところもあるといわれています。経験を積んでぜひ昇進を狙いましょう。また2級を取得した後は、実務経験1年以上で1級を取得することができますし、実務経験年数を重ねれば、介護福祉士やケアマネージャーへとステップアップすることも可能です。複数の資格を持ったり、上位資格を得ることができれば、さらなる昇給が見込めるでしょう。また、訪問介護員は、介護保険制度においては欠かせない存在。今後もニーズが高い状況は続いていくことが予想されます。

難易度と試験対策

訪問介護員の資格を取得するには、都道府県知事の指定する訪問介護員養成研修の課程を修了する必要があります。各養成研修は、全国的に決められたカリキュラムの下に行われるもので、通学や通信があります。訪問介護員の資格は、1級と2級があり、2級課程は130時間、3級課程は230時間の研修時間となります。どちらも講義、実技、校外実習の研修科目があります。この訪問介護員の資格は、養成研修機関によってかかる費用も、勉強方法も異なってきます。通学の場合でも、自分の家からの通いやすさや資格取得後の就職相談に応じてくれるなど、スクールによってさまざまなメリットがあります。ぜひ自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。

※掲載している情報の正確性、最新性、お客様にとっての有用性等につきまして保証しておりません。

関連資格

ベビーシッター

全国保育サービス協会による認定ベビーシッターとは、協会主催の資格試験に合格している者を指し、ベビーシッターとして必要な職業倫理と専門知識と技術を有し、さらにそれに基づく実務経験のある者のことをいいます。

診療情報管理士

診療情報管理士とは国家資格ではなく民間資格です。医療機関の物の管理、情報の管理および情報の活用が主な仕事となります。医療事務や医療秘書の求人でも診療情報管理士の資格が応募条件となっているケースがありますので就職に有利な資格です。現在、日本診療情報管理学会の正会員は約5700名おります。

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サービス介助士とは、お年寄りや体の不自由な人に対する「おもてなしの心」と「介助技術」を学び、相手に安心してもらいながら、適切な手伝いができる人を認定する資格です。現在、多くのホテル・旅行関連や、交通機関、デパートや小売店などで勤務する人たちの間で多く取得されています。

参考書籍

  • 訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修テキストブック 2級課程
  • 職場体験完全ガイド 22 訪問介護員・言語聴覚士・作業療法士・助産師
  • 訪問介護員の職業倫理と適性