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社会福祉士とは?
社会福祉士は、精神保健福祉士、介護福祉士と並ぶ、福祉の国家資格の一つです。身体上、もしくは精神上の障害のある人や、日常生活を営むのに支障のある人の福祉に関する相談に応じ、適切な助言・指導・福祉サービスの提供における連絡調整を行います。
仕事について
社会福祉士の仕事を一言で表現するならば、「相談援助」ということができます。この社会福祉士が行う相談援助には、直接援助技術や間接援助技術などがあります。直接援助技術には、個別面談や、福祉レクリエーションなどの集団作業があり、間接援助技術ではコミュニティワークと呼ばれるものとして、地域における福祉の組織化を推進したり、地域の福祉機関との連絡調整業務などを行ったり、ケースマネジメントと呼ばれる援助計画の作成や評価修正を行ったりします。その他、社会福祉管理運営、社会福祉調査などの業務もあります。これだけでも、とても業務の幅は広いことが分かります。いずれにしても、社会福祉士として仕事をする場合、いかに相手の立場に立って考えることができるかがポイントだといわれています。
年収について
社会福祉士の収入と将来性はいかなるものなのでしょうか。まず収入についてですが、平均年収は400万~600万円ほどであるといわれています。最近では、多くの企業で資格手当が支給されるなど、低い給与が一般的である福祉系資格の中において、比較的高い水準であるといえます。社会福祉士は、ますます社会的ニーズの高まっていく職種であるといえるでしょう。しかし、社会福祉士の業務の幅は拡大していることから、常に社会情勢に合わせた知識やスキルの習得は欠かせません。社会福祉士は、福祉における幅広い範囲で活躍することが期待されている資格といえます。
難易度と試験対策
社会福祉士の国家試験の合格率は18%程度と、非常に低いことから、効率良く賢く勉強することが大事です。単純に過去問だけをひたすらやれば良いというわけでなく、種々の福祉制度や医療制度の変更に伴い、それに見合った試験対策を取ることが求められます。テキストは中央法規出版やへるす出版のものに定評があります。また、厚生労働統計協会から出ている「国民の福祉の動向」も、意外に必携だったと合格者の間では話題になっています。社会福祉士国家試験を受験するには、まず受験資格を得る必要があります。一般的には厚生労働省所管の社会福祉士養成所で受験資格を得ますが、働きながら受験資格を取得するという場合には、通信制の養成所もあります。いずれにしても、勉強方法は一通りではなく、試験日までの残りの日数や就業状況に応じて、見合った勉強方法で勉強するというのがポイントであるようです。
監修:原田 和明/社会福祉士・介護福祉士
1962年(昭和37年) 兵庫県西宮市生まれ
2005年(平成17年) 九州保健福祉大学大学院 社会福祉学研究科 修士課程修了 社会福祉学修士
社会福祉法人 南海福祉事業会 南海福祉専門学校 社会福祉士養成通信課程科長(専任講師)
○ 特定非営利活動法人 以和貴 地域生活支援センターすいた以和貴 支援アドバイザー兼研究員
○ はらだソーシャルワーカー事務所 代表
○ 学校法人 近畿大学行徳学園 近畿大学豊岡短期大学 通信教育部 社会福祉士養成通信課程 非常勤講師
- 問い合わせ
- 社団法人 日本社会福祉士会
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