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歯科衛生士の基礎知識

歯科衛生士とは?

歯科衛生士は、厚生労働大臣から免許を与えられる国家資格であり、歯科予防処置、歯科診療補助および歯科保健指導などを行うことのできる歯科医療職です。ただし、単独で診断・治療・レントゲン撮影を行うことはできません。

仕事について

歯科衛生士の資格を取得すれば、歯科予防処置、歯科診療の補助、歯科保健指導などの業務を行うことができます。歯科の二大疾患である虫歯や歯周病の予防処置として、薬物塗布や、歯垢や歯石などの口腔内の汚れを専門的に除去するなどの歯科予防処置は、歯科衛生士のメインの業務となります。また、歯科医師の指示を受けて歯科治療の一部を担当するなど、歯科医師との協働・補助も重要な業務です。また、歯磨き指導などの歯口清掃法の指導を行うこともあり、具体的には患者宅に訪問して寝たきり高齢者の口腔ケアやカウンセリング、小学校での保健指導などが挙げられます。よって活躍の場は歯科診療所や病院の他、保育所・幼稚園、学校などの教育機関や、保健所・市町村保健センター、企業、介護老人保健施設、居宅など幅広くなっています。

年収について

歯科衛生士の資格を取得して働いている人の平均年収は360万円ほどであるといわれています。平均月収は25万程度です。最近は、歯科医院の数が増え、どこへ行っても職場には困らないという中で、いかにふさわしい就業先の歯科医院を選ぶかによって将来的にも変わってくることでしょう。良い環境に巡り会えれば、収入も比較的安定していることから、長く働き続けることができるでしょう。歯科医院の他にも、高齢者の口腔ケアなどの需要が高まっている現状のニーズに応じて、介護老人保健施設などで働くというのも良いでしょう。歯科衛生士の資格取得者は女性が多く、国家資格であることから、結婚や出産で一時的に離職しても再就職はしやすいといわれています。

難易度と試験対策

歯科衛生士の国家試験を受験するには、まず国が指定した専門学校や大学・短大などで、3年以上学ぶ必要があります。学校できちんと基礎学力を身に付けていれば、然るべき試験対策を行うことで、合格できるようです。合格率も95%と高い水準が維持されています。また、学校のテキストでは物足りないという場合には、市販の国家試験対策用の参考書や問題集を活用することもできます。合格者によれば、「歯科衛生士国試対策集」や「ポイントチェック歯科衛生士国家試験対策」シリーズ、「徹底分析!年度別歯科衛生士国家試験問題集」などがおすすめだといわれています。直前対策として「歯科衛生士国家試験 直前マスター基礎!―キーワードで完ぺき!」などのシリーズも使えると好評です。

※掲載している情報の正確性、最新性、お客様にとっての有用性等につきまして保証しておりません。

関連資格

臨床検査技師

臨床検査技師は、臨床検査技師等に関する法律によって規定されている国家資格です。病院などの医療機関において、あらゆる臨床検査を行う技術者です。昔は医師が自ら検査を行っていましたが、医療の分業化と検査の高度化が進んだ昨今、病院などの医療機関においては、この臨床検査技師によってあらゆる臨床検査が行われています。

歯科技工士

歯科技工士は、歯科医師が作成した指示書を元に、入れ歯などの義歯や差し歯・銀歯などの補綴物の製作や加工を担当する医療系技術専門職に就くことのできる国家資格です。歯科医師もしくは歯科技工士以外が、この歯科技工業務を行うことは法律で禁止されています。

医事コンピュータ技能検定

平成8年度にスタートし、年間6,000名以上が受験する、全国唯一の検定試験です。医療機関のIT化が進み、各部門でコンピュータが活用され、コンピュータがなければ、現在の医療活動はなりたちません。もちろん医療事務部門でもコンピュータは大活躍です。診療報酬請求事務のコンピュータ化は、全医療機関に普及し、レセプトのオンライン請求が進められています。したがって、 そこに従事する...

参考書籍

  • 徹底分析!年度別歯科衛生士国家試験問題集 2013年版(2008~201
  • 歯科衛生士国家試験 直前マスター基礎!―キーワードで完ぺき!
  • 歯科医師・歯科衛生士のための専門的な口腔ケア―超高齢社会で求められる全身と口腔への視点・知識