コンピュータサービス技能評価試験とは?
コンピュータサービス技能評価試験は、コンピュータ操作に従事する人々の社会的、経済的地位の向上を図ることを目的として、中央職業能力開発協会と各都道府県職業能力開発協会によって、1983年から実施されているコンピュータの操作能力を評価する公的資格です。
仕事について
コンピュータサービス技能評価試験には、ワープロ部門、表計算部門、データベース部門、オフィスドキュメント部門、PCドライビング部門、情報セキュリティ部門があり、それぞれ1級~3級ワープロ技士、1級~3級表計算技士、1級~3級データベース技士、1級~3級オフィスドキュメント技士、PCドライビング技士、情報セキュリティ技士に分かれています。それぞれのジャンルに対して直接仕事に役立てることができます。特にワープロ、表計算、データベースの1級資格で取得できる技能を見てみると、ワープロではワープロソフトの編集機能を駆使した技能、表計算では各種フォーム機能・関数・マクロを用いて、検索フォームの作成する技能、データベースでは4種類のテーブルを作成し、必要なリレーションを設定した後、テーブル自体へのデータ入力を行う技能など比較的高度な技能などを、現場で生かすことができます。一般事務だけでなく、経理や総務の業務で役立たせることができるでしょう。
年収について
コンピュータサービス技能評価試験を取得すると、一般事務や経理、総務、庶務などの仕事で生かすことができるでしょう。一般事務の平均年収は男性で330万円、女性で290万円、経理の平均年収は450万円、総務・庶務の平均年収は400万円程度だといわれています。経理は企業のお金の動きを管理する仕事で、帳簿に企業の資産の動きを記録したり、月次・年次決算書を作成したりするなど、とても責任のある仕事を任されることから、高収入が見込めるようです。また、総務は経験を重ねれば、株主総会の企画・運営やファシリティの管理など高次な専門性が求められることもあることから、こちらも高収入が見込めるでしょう。あらゆる職種で生かせるコンピュータサービス技能評価試験は、将来性は有望であるといえます。
難易度と試験対策
コンピュータサービス技能評価試験の資格は、受験資格は特になく、誰でも受験することが可能です。受験費用については、ワープロ部門、表計算部門、データベース部門、オフィスドキュメント部門は、1級 7,600円、2級 6,400円、3級 5,100円となっています。また、PCドライビング部門は1,000円、情報セキュリティ部門は5,100円です。インターネットから受験申し込みをした場合は、400円加算されるようです。試験対策としては、合格率も85.7%と高いことから、公式から出ている参考書、問題集の勉強で十分合格が狙えるといわれています。他にも市販の問題集も多数見受けられるので、いつからでも気軽に独学で試験対策を行うことができるでしょう。
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- 中央職業能力開発協会
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