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システムアーキテクトの基礎知識

システムアーキテクトとは?

システムアーキテクトとは、情報処理技術者試験のうち、高度な知識・技能を認定するスキルレベル4に相当する資格です。システムエンジニアを対象としており、主にアーキテクチャの設計、開発において主導的役割を果たします。

仕事について

システムアーキテクトの資格を取得してそれを仕事に活かす場合、まずはITストラテジストによる提案を受けて、情報システムまたは組込みシステムの開発に必要となる要件を定義します。そしてそれらのシステムを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムに関しては開発を主導する立場として活躍することになります。この要件定義にとどまらず、プログラム開発からテストなど、システム開発における一連のプロセスすべてに関わることのできるシステムエンジニアとしても活躍できます。活躍の場は、主にシステム開発やプログラミングを行う企業や、情報セキュリティ系の企業などが想定されます。システムアーキテクトは情報処理技術者試験の中でもレベルの高い資格であるために、取得すればシステム開発全般における知識を活かし、さらに実務経験を積むことのできる可能性があります。

年収について

システムアーキテクトは、多くの企業から高い評価を受けている資格です。中には、社内で資格取得を奨励している会社で、合格者に対して報奨金制度を設けているというところもあります。もし社内評価を高めたい場合には、大いに有効な資格であると言えるでしょう。もちろん就職や転職、キャリアアップにおいても非常に役立つ資格です。システムアーキテクト資格取得者はシステム開発の上流設計の知識を習得していることから、プロジェクトリーダーとして活躍できる可能性を秘めているために、それなりの役職に付けば収入も期待できるでしょう。プロジェクトリーダーとしての平均年収は20代で491万円、30代で650万円、40代で701万円、50代で792万円となっており、同年代比としても100万~200万円近くの高い収入が見込めます。また、現在、システム設計の上流工程をを担当する上流設計者のニーズが高まっていることから、将来性も充分にある資格です。

難易度と試験対策

システムアーキテクトは合格率が15%前後と非常に低いことから、なかなか簡単とは言いがたい試験です。実際、合格者の平均年齢は33歳前後と言われており、実務未経験者が取得するのはむずかしいようです。ある程度経験を積んだ後にはじめて受験資格を得られる資格だと言っても良いでしょう。よって、その知識や経験のレベルによって勉強時間や方法は異なりますが、実際は数ヶ月で取得できるものではないと考えて良いでしょう。主な勉強方法としては、独学、通信講座、スクール利用などがあります。独学での勉強では、午前問題については過去問を中心に3年分くらいを網羅しておく必要があります。午後IIは論述式であるがゆえに、書き方を十分に練習しておく必要があるでしょう。

※掲載している情報の正確性、最新性、お客様にとっての有用性等につきまして保証しておりません。

関連資格

システム監査技術者試験

システム監査技術者試験は、経済産業省が認定する情報処理に関する国家資格で、情報処理技術者試験の一区分です。1~4まで設定されているスキルレベルのうち、当試験はレベル4に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれます。

エンベデッドシステムスペシャリスト

エンベデッドシステムスペシャリストとは、組込みシステム開発に関係する専門知識を有する情報処理技術者試験のうちの、高度な知識・技能を認定する国家資格です。企業からの認知度が高いので、取得者は高評価を得られます。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストとは、情報処理技術者試験のうちレベル4に該当する高度資格であり、応用的知識・技能が問われる資格試験です。企業では資格手当が出たり、キャリアアップにつながったりと、実務に直結する資格であると言えるでしょう。