■生活関連以外の職種でも役立つ生活関連資格
栄養士、美容師、気象予報士、食品衛生管理者、調理師、通訳案内業などの生活関連資格。日常生活を送っていると非常に身近な資格ですが、その道の専門職でなければあまり関わりはないと思われている方はいませんか。実際、一般企業に勤めている人が、栄養士や食品衛生管理者の資格を取得しようとはなかなか思わないことでしょう。しかし、少し視点を変えれば、実は非常にキャリアアップの可能性を秘めており、自分の仕事の幅を広げることもできるのです。まさに、資格は活用の仕方によっていかようにも変化するものなのです。では、一般的な職種でも役立つ生活関連資格の活用方法をご紹介します。


■こんな生活関連資格が、ここで活かせる！

＜製造職で活かせる食に関する資格＞
生活関連資格のうち、食に関する資格といえば、管理栄養士や食品衛生管理者、食品衛生責任者などがあります。これらの資格所持者は、一般的な飲食店には欠かせない存在ですが、例えば食品業界における品質管理、開発研究職などでも活かすことができるのです。では、それぞれの資格がどのように活用できるのかを見てみることにしましょう。

○食品衛生管理者
食品衛生管理者の資格所持者は、衛生上、徹底した管理が必要である飲食業界、製造業界において設置が義務付けられています。それ以外にも、企業の商品開発部門などでも資格を活かして活躍することができます。また、食品製造メーカーの品質管理などの仕事にも発展させることができます。

○管理栄養士
管理栄養士は、主に学校や病院、施設において栄養士業務を行うイメージが定着しています。しかし、例えば食品業界で品質管理部に所属したり、自社商品である健康食品・化粧品の成分、効能などの顧客向け説明をしたりなど、非常にその活用の幅は広いことが分かります。

これらの例から、一般的な職種に、専門的な衛生や栄養などの専門スキルを追加することで、社内において周囲からの自分を見る目も変わり、立場が変わったり、業務の幅を広げたりすることができることが分かります。



＜通訳以外の職種で活かせる通訳案内業の資格＞
生活関連資格の中には、通訳案内業（通訳ガイド）という資格がありますが、この資格を活かして仕事をする際、外国人に日本国内を案内するだけに留まらないことをご存知ですか。その資格の活用方法をご紹介します。

○通訳案内業（通訳ガイド）
通訳案内業（通訳ガイド）は通訳者とは違います。案内するお客さんへの心遣いやコミュニケーション力やサービス精神、国際マナーや教養などのウェイトが高いのが特徴です。それゆえ、単なる通訳ではないスキルが身につく資格でもあり、その活用の幅は必然的に広くなります。
例えば一般企業でも、外国からのお客さんやパートナーが自社へ企業視察や工場見学をしに来たときなどに、通訳ガイドとして活躍できます。一般的なスキルに、この通訳ガイドの資格があれば、特にグローバルな企業では非常に重宝されることでしょう。



＜一般企業で活かせる気象予報士の資格＞
生活関連資格でも有名な気象予報士。気象予報士といえば、パッと思いつくのは民間の気象会社やテレビ・ラジオ局のお天気キャスターなどですが、一般的にも次のような資格活用方法があるのです。

○気象予報士
気象予報士とは、気象の数値予報や、各種気象データを総合的に判断し、適切な予想を行うことのできる国家資格です。この気象予報士の資格を一般企業において活用するとするならば、気象現象が業績に響くアイスクリームやビールなどの飲食業界、レジャー業界などが考えられます。外部の業者に頼ることなく気象予報を正確に行うことができれば、あらかじめ策を練り、自社の売り上げに貢献することも可能です。現に、気象予報士資格を資格手当対象としている会社もあるといわれています。

固定概念にとらわれなければ、資格はいかようにも活かせるものです。自分の業務で何かプラスできる資格がないか調べてみるのも面白いかもしれません。