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学校心理士の基礎知識

学校心理士とは?

学校心理士は、主に幼小中高等学校、特別支援学級、特別支援学校などで活躍する心理教育的援助の専門家です。その役割は主に教育現場での指導方針や諸問題などのアセスメント(査定)、カウンセリング、コンサルテーション(相談)になります。

仕事について

学校心理士は、学校生活において、多くの児童生徒が直面している問題への解決援助の役割を担います。近年、不登校、いじめ、非行、高校中退、無気力、自殺など、児童生徒についての問題は深刻さを増しており、小学校においても学級崩壊や校内暴力という問題が絶えません。そのような中で、学校心理士は、子ども自身はもちろんのこと、子どもを取り巻く保護者や教師、学校に対して心理教育的援助サービスを、「学校心理学」の専門的知識と技能に基づいて行います。具体的には子どもの過ごす環境を教育的査定や、子どものカウンセリング、保護者や教員との相談などが主な業務となります。その活躍の場は、幼小中高等学校、特別支援学級、特別支援学校などの教育現場か、または教育委員会、教育センター、教育相談所などになります。

年収について

学校心理士として従事した場合、年収はどれほどになるのでしょうか。2013年1月1日現在、学校心理士と学校心理士補の人数は約3,700名ほどと少数であることから、なかなかその平均年収を知ることはむずかしいようです。そこで同じ心理カウンセラーである、臨床心理士の年収の例を参考にしてみましょう。臨床心理士の年収は200万円から1千万円ほどの幅があり、おおよそ420万円が平均年収であるといわれています。近年、いじめや不登校がより複雑化し、発達に障害のある児童に対する特別支援教育などもあり、教員だけでは対応しきれなくなっている現状が続いています。よって、今後もますます学校心理士のニーズは失われることはないと予想されます。

難易度と試験対策

学校心理士の試験対策としては、まず日本学校心理士会から出ている「過去問題集」や「学校心理学ガイドブック」を利用して勉強することになるでしょう。このガイドブックは、小論、筆記試験どちらにも役立つといわれています。また、これだけでは不安という場合には、小論試験にも役立つ「学校心理士による心理教育的援助サービス」の本を利用したり、「臨床心理士心理学試験対策 標準テキスト」で試験範囲を強化したりすることが有効であるようです。また、意外とむずかしいのが小論であるといわれており、万全の対策が必要です。また、受験体験者によれば、試験問題の難易度が年々上がっているそうで、過去問をこなしておくのはもちろんのこと、さらに上級レベルの内容を把握しておく必要がありそうです。

※掲載している情報の正確性、最新性、お客様にとっての有用性等につきまして保証しておりません。

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参考書籍

  • 学校心理学ガイドブック 第3版
  • 学校心理士と学校心理学 (講座「学校心理士-理論と実践」)
  • 学校心理学ガイドブック