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サービス介助士の基礎知識

サービス介助士とは?

サービス介助士とは、お年寄りや体の不自由な人に対する「おもてなしの心」と「介助技術」を学び、相手に安心してもらいながら、適切な手伝いができる人を認定する資格です。現在、多くのホテル・旅行関連や、交通機関、デパートや小売店などで勤務する人たちの間で多く取得されています。

仕事について

サービス介助士は、駅や空港、デパートなどで、お年寄りや体の不自由な人が、スムーズに買い物や移動を行えるように、手助けをする役割を担います。専門職というよりは、交通機関、宿泊施設、デパート・小売店、飲食店、金融機関などで働く人々の間で、サービス介助士の資格が取得され、その業務に活かされています。現在約700社の企業で、この資格が取り入れられているといわれています。具体的には、お年寄りや体の不自由な人の使う車椅子を押してあげたり、思うように道を歩けない人に手を添えてあげたりします。サービス介助士は、このようにホームヘルパーとは異なり、家事の補助や日常生活の介助ではなく、対象者が外出時に手助けする役割を担うのです。

年収について

現在、サービス介助士の資格を取得して、ホテル業界や旅行業界、デパートや百貨店業界で働く際に活かしている人が増えています。サービス介助士単体としての平均年収を出すのはむずかしいことから、資格取得が推進されている各種業界の平均年収を参考にすることができるでしょう。ホテル業界では450万円、百貨店業界では550万円、旅行業界では550万~650万円程度が年収の平均だといわれています。今の日本の超高齢社会においては、ますますそのニーズが増しています。もちろん、街中にはスロープやエレベーターなどが各所に設置されるようになり、お年寄りや体の不自由な人々がずいぶん外出しやすくなりましたが、どうしても人の手が必要になってくる場面があります。このことからも、サービス介助士の将来性は心配には及びません。

難易度と試験対策

サービス介助士は、3級、準2級、2級と分かれており、それぞれ中高生向け、在宅学習向け、実技教習のある内容になっています。どの級も検定試験がありますが、その他は、級によって検定方法が異なってきます。例えば、2級は検定試験の他にも、実技教習や提出課題があり、それぞれをクリアすることで資格を得ることができます。2級の試験対策としては、認定機関であるNPO法人日本ケアフィットサービス協会のテキストを使用して勉強することもできますが、別途通信講座を利用することもできます。特に2級はホテル・旅行業界や交通機関、百貨店などで働く人に取得されることが多いため、働きながらの勉強になるでしょう。いかに本業をこなしつつ、試験勉強に時間を取ることができるかがポイントになってくるでしょう。

※掲載している情報の正確性、最新性、お客様にとっての有用性等につきまして保証しておりません。

関連資格

視能訓練士

視能訓練士とは、眼科で医師の指示のもとに視能検査を行うことのできる国家資格で、資格取得者は医療技術者として活躍しています。眼科で視能検査を行う以外にも、斜視や弱視の訓練治療にも携わる人もおり、活躍の場は多岐に渡ります。

保育士

保育士は、保護者の委託によって乳幼児などを預かり、保育を行うことのできる国家資格です。主に保育所などの児童福祉施設で活躍します。保育士の養成施設を卒業するか、保育士国家試験を受けることで取得できます。

診療情報管理士

診療情報管理士とは国家資格ではなく民間資格です。医療機関の物の管理、情報の管理および情報の活用が主な仕事となります。医療事務や医療秘書の求人でも診療情報管理士の資格が応募条件となっているケースがありますので就職に有利な資格です。現在、日本診療情報管理学会の正会員は約5700名おります。

参考書籍

  • サービス介助士2級 2011年度版検定取得講座公認テキスト
  • 〈イラスト図解〉介護のしくみ