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臨床検査技師とは?
臨床検査技師は、臨床検査技師等に関する法律によって規定されている国家資格です。病院などの医療機関において、あらゆる臨床検査を行う技術者です。昔は医師が自ら検査を行っていましたが、医療の分業化と検査の高度化が進んだ昨今、病院などの医療機関においては、この臨床検査技師によってあらゆる臨床検査が行われています。
仕事について
臨床検査技師は、医師、もしくは歯科医師の指示の下に、微生物学的検査、血清学的検査、血液学的検査、病理学的検査、寄生虫学的検査、生化学的検査、厚生労働省令で定める生理学的検査などの臨床検査を行います。怪我や体調不良で病院を訪れた患者の中には、医師の診察時に、すぐにその怪我や病状の診断をしにくい人もいます。このような場合に行われるのが臨床検査です。また、病気の進行具合を知りたいという場合などにも、臨床検査が行われます。医師は、その臨床検査技師が行った臨床検査の医学的データをもとに、患者の怪我や病気の状態を判断して、治療方針を決定します。それゆえ臨床検査技師は、検査を素早く正確に実施し、詳しく分析して報告する必要があります。その活躍の場は病院の他にも、臨床検査センター、薬品・食品メーカー、研究所など多岐に渡ります。
年収について
臨床検査技師の平均年収はおおよそ460万円前後であるといわれています。もちろん、就業先の病院や臨床検査センターなどによっても異なってきますが、ボーナスも多く支給される傾向があるため、収入は比較的安定しているようです。臨床検査技師の6割以上は女性だと いわれていますが、一般のOLなどと比べると高額であることが分かります。近年、臨床検査で使用される検査機器は飛躍的に発達しているため、臨床検査技師の手が不要になっている現状もあり、将来性は少々危ぶまれます。また、臨床検査技師の数が多いことから、就職先も見つけづらいという現状があるので、細胞検査士や超音波検査士などの、より専門化した認定資格を取って、専門に特化した優位性を持つなどが必要になってくるようです。
難易度と試験対策
臨床検査技師の資格を得るには、臨床検査技師養成課程のある大学・専門学校で3~4年修業し、卒業と同時に臨床検査技師の国家試験に合格する必要があります。もちろん在学中には国家試験対策が行われますし、普通に講義を受けていれば合格できるレベルだといわれています。それは、合格率が7割前後であることからも分かります。国家試験対策としては、過去問を解くことが中心。問題集は学校から配布されることもあるようですが、市販のものもあるので、自分に合ったものを選ぶのも良いでしょう。また、この臨床検査技師は、国家試験よりも大学入試のほうが難関であるという説もあります。臨床検査技師を目指す場合には、早くから志し、大学受験対策に十分時間を取る必要があるでしょう。
- 問い合わせ
- 厚生労働省
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