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臨床工学技士とは?
臨床工学技士は、厚生労働省が所管する、医療に関する国家資格です。医師の指示の下に、人工透析装置、人工心肺装置、人工呼吸器などの医療機器の操作や保守・点検業務を行います。いずれも患者の生命を維持するための機器であるため、医学的知識や高い工学知識・技能が求められます。
仕事について
臨床工学技士の資格を取得すると、医療の現場で、医師の指示の下に人工透析装置、人工心肺装置、人工呼吸器の他、除細動装置、高気圧酸素治療装置、体外式心臓ペースメーカーなどの医療機器を用いることができます。また、仕事内容には、これらの医療機器の保守・点検も含みます。特にこれらの機器は、いずれも患者の生命と健康に直接影響を与える機器であるため、臨床工学技士は、非常に重要な役割を担っていることが分かります。それゆえ、国家試験においても、医学と工学両方の知識に習熟していることが求められます。現在、この臨床工学技士の約8~9割は、病院や診療所などで働いていますが、時には医療機器メーカーなどに従事することもあります。
年収について
臨床工学技士の平均年収は、おおよそ300万~500万円ほどであるといわれています。新卒の場合には、手取りで約250万円前後といわれています。2008年から、臨床工学技士法が改正され、医療機器メーカー出向者による医療機器操作が禁止されたことから、ますます臨床工学技士の需要は急増しているようです。現状、国家資格を取得できれば、就職に困るということは考えにくいでしょう。将来的にも、医療機器はますます進歩していくことが予想されることから、高性能な機器の操作や管理を行うことのできる専門技術者である臨床工学技士は、ますますニーズが高まっていくことが考えられるでしょう。資格を一度手にすれば、長きに渡って従事することができます。
難易度と試験対策
臨床工学技士になるには、大学や短大、専門学校などの指定の養成所で必要な知識や技術を学んだ後、国家試験に合格しなければなりません。試験科目は、医学概論、臨床医学総論、医用電気電子工学、医用機械工学、生体物性材料工学、生体機能代行装置学、医用治療機器学、生体計測装置学、医用機器安全管理学で、医学と工学の両面の知識が問われます。国家試験の合格率は85% で、学校で講義をしっかりと受けていれば、合格できるレベルだといえるでしょう。試験対策としては、まずは過去問を解くことが有効だといわれています。問題集なども市販されているので、独学でも対策を取ることができるでしょう。また、予備校や通信講座を利用することもできます。
- 問い合わせ
- 公益社団法人 日本臨床工学技士会
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