資格検索フォーム ×
スキル検索フォーム ×
詳細検索フォーム ×
細胞検査士とは?
細胞検査士とは、細胞病理検査を専門業務とする病理検査室の臨床検査技師のことで、細胞が良性か悪性かを見分けたり、良性細胞の中から少数の悪性細胞を見つけ出したりする検査の技能を認定する資格です。まずは国家資格である臨床検査技師を取得する必要があります。
仕事について
細胞検査士の主な検査実務は、人体の細胞の一部を採取して、がん細胞やがん細胞と紛らわしい異形細胞や前癌病変に相当する異形成細胞の存在を顕微鏡で観察し、発見することです。がんの早期発見や早期診断を目的に行われます。活躍の場は、がん専門病院、大学病院、一般病院、検診センター、検査センターの他、大学・研究機関、製薬会社などになります。具体的な業務内容としては、まず細胞検査材料を採取する際の介助を行います。そして採取した細胞に対して、適切な細胞処理や検査に必要な染色法などを選択します。検査が終われば、検査結果の精度管理や標本の管理・保存などを行います。もし問題のある症例が見つかった場合には、細胞診専門医の診断を仰ぎます。
年収について
細胞検査士の平均年収は400万円程度であるといわれています。また、職場によっては、資格手当が付くこともあり、資格取得者は優遇される傾向にあるようです。特に就職に有利なのは特記すべきことです。また、この細胞検査士の資格取得者は、約6割が女性であり、結婚や出産、育児など、ライフスタイルの都合で退職した後も、細胞検査士の資格を活かして復職している女性が多く、比較的女性にとって優しい職業であるということができるでしょう。現状、がん検診の需要が高まっていることもあり、細胞検査士はまだまだニーズがある資格です。また、がん医療の最先端で活躍したいという熱意のある人にとっても有効な資格であるといえるでしょう。
難易度と試験対策
細胞検査士の資格を得るためには、まず臨床検査技師の国家試験に合格する必要があります。さらに、病院や登録衛生検査所などで細胞診業務を1年以上経験すること、もしくは細胞検査士を養成する大学の研修コースか特定指定施設での研修を修了することが必要で、最終的に認定試験に合格すれば細胞検査士に認定されます。試験は一次試験と二次試験の2種類があり、一次試験は、筆記試験とスライド投影による細胞像判定試験です。二次試験は実技試験で、顕微鏡によるスクリーニング、細胞同定試験、標本作製実技試験となります。試験勉強が学校の勉強だけでは不安という場合には、がん検診センターが開いている二次試験対策講座を利用するのも良いでしょう。一次試験合格者が対象なので、より合格へと直結するためのポイントを教えてくれることを期待できます。
- 問い合わせ
- 細胞検査士会
※掲載している情報の正確性、最新性、お客様にとっての有用性等につきまして保証しておりません。
関連資格
准看護師
准看護師とは、保健婦助産婦看護婦法において、医師、歯科医師、または看護師の指示を受けて傷病者などの療養上の世話や、診療の補助業務を行うことのできる資格です。都道府県主催の試験を受けて得られる資格です。
医療保険士
医療保険士とは、医療保険学院による、医療機関において会計事務や、レセプト作成などの医療事務の知識や技能を評価するための認定資格のことです。各医療機関において、医療事務を担当するスタッフの存在は病院の要となる重要な存在です。通常の事務職とは異なり、医療の現場においての事務を行うためには、専門の知識や技能を身につける必要があります。検定試験を受験し、合格した...
MR:Medical Representative(医薬情報担当者)
多くのMRは製薬会社に所属し、自社の医療用医薬品情報を医師をはじめとする医療従事者に提供し、副作用情報を収集することを主な業務としている。かつてはプロパー(宣伝者という意味のen:propagandistに由来)と呼ばれていた。MRは、医師・薬剤師に対して、薬の適正使用情報や副作用情報、海外での処方例や新薬の宣伝活動などを行う製薬業界での営業職にあたる。ただし、他業界の営業...